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組織の石垣が、何で軋んでいるかの記録

このブログについて

三十代半ばの技術者です。化学系で、研究開発から工場の立ち上げまでをやっています。いまは海外の現場にいます。

出世はしていません。年下でも先に上がった人が何人もいて、いまはその階級で最年長になりました。

何を書いているか

自分が現場で見たことを、そのまま書いています。

ラボでうまくいったものが工場で止まったこと。それを直しても評価されなかったこと。原因が原料のばらつきだったこと。

図面も制御も読めない化学屋が、待たされるのが嫌で読めるようになったこと。

現場を見に行きたいと言ったら、何で、と聞かれたこと。

仕事は与えられるのに、それが何につながっているのか一年間わからなかったこと。

派手な話はありませんし、誰かを打ち負かす話もありません。

私はだいたい負けているか、うまく立ち回れていないか、後から気づいて手遅れになっています。

そういう話が書かれたものを、自分が読みたかったのだと思います。

何のために書くか

これを読んで元気になってほしい、とは思っていません。

自分の記録です。忘れるので書いています。それだけです。

ただ、書いているうちに、いくつか同じ形をしたものが見えてきました。

火消しをしても記録が残らない場所では、次も同じところで止まる。出力がおかしいとき、人はまず出力を叩く。原因はたいてい入口にある。境界を越えて動く人には、評価表に欄がない。

ただ自分の会社だけの話ではなさそうだ、と思っています。もし似た場所にいる人が読んで、あれはこういうことだったのか、と思うことがあれば、それはそれで。

立場について

会社名や製品名は書きません。人が特定できる書き方もしません。

在職中なので、書けないことは書けません。抽象化して、構造だけ残しています。具体を削っても、型は残ります。むしろ削ったほうが、他の場所の話としても読めるようになりました。

いま転職活動はしていません。ただ、いまの案件が終わったら、たぶん動きます。ここに書いているようなことが評価される場所は、あまり多くないので。

連絡について

技術の話でも、組織の話でも、あるいは「うちも同じです」でも。同じところで転んでいる人がどのくらいいるのかは、正直、知りたいと思っています。

連絡は [email protected] へ。 在職中なので、取材や寄稿は、いまは受けていません。

書いていて分かったこと

十本ほど書いてみて、自分がずっと同じことを書いていると気づきました。

自分がいなくても同じだった、という状態が、いちばんきつい。

給料が安いことでも、忙しいことでもなく、自分がやったことが何にも繋がっていないと分かることが、いちばん堪えます。

逆に、しんどくても、自分が動かなければそうならなかった、と分かっているときは、不思議と平気でした。

だから最近は、そこだけを見るようにしています。

いまの自分は、いなかったら何が違うのか。

答えられるかどうか。それだけを、ときどき確かめています。

愚者の経験

賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ、という言葉があります。

私は愚者のほうです。経験からしか、学べませんでした。

ここに書いているのは、愚者の経験です。これを歴史として読める人に、贈ります。